英語教材を購入する際に「実際に教材を使ってみてどうだったか?」という実感などを知りたいときに探すのが、教材の口コミを書き込めるサイトだったり、英語教材をレビューしているランキングサイトや比較サイトだと思います。
意見は人それぞれだとしても、実際に使ってみた教材に対する実感がリアルに書かれているので、教材を選ぶ際にはとても参考になりますよね。
私もこれから英語教材を購入する人が少しでも自分のイメージにあった教材にたどり着けるよう英語教材比較ランキングというサイトを運営しているのですが、困ったことに記事や画像を盗用されてしまっていて非常に困っています。
明らかに私のレビューをそのまま書き込んでいるサイトや、私の撮影した画像を編集ソフトで加工してあたかも自分で購入したかのように偽装しているサイト、サイト構成までほとんど同じサイトまで存在します。
目に余るサイトに関しては弁護士に相談して警告文を送っていて、中には実際に弁護士に入っていただいている案件もありますが、盗用するような方は自分が盗用したことを認めない傾向にあるので、対応に時間がかかってしまっています。
実際に購入していない英語教材レビューサイトが多すぎる
私が現在手元にある教材の数を数えてみたところ全部で31個ありました。
中には捨ててしまったり、ヤフオクで売ってしまったものもあるので実際にはもっとあったのですが、これらの教材の購入金額は100万円を超えていると思います。
本もたくさん購入しているので、全部足したら(私にとっては)結構な金額です。
実際、記事としてレビューを書いているのはその中の23個ですが、それらの合計金額を足しただけでも85万円程度になっています。
中にはメーカー様からいただいた教材も入っているので、実際に購入する際にかかる金額はもう少し上がるのですが、とにかく英語教材は1つ1つが高額なので、全て購入していくととんでもない金額になってしまいます。
※ご提供いただいた教材の金額は購入金額に含めていないため
私はこれらの英語教材を17年かけてコツコツ購入しているので、金額のことはあまり気にならないのですが、レビューサイトを立ち上げようと考えて、これらの教材を一気に購入すると考えてみるとどうでしょうか?
この金額をぱっと支払える方は少ないと思います。
このような理由から、英語教材のレビューサイトは、他人から盗用か、だれかのサイトの情報をみて想像で記事を書いている人間が多いので、情報が混乱してしまっています。
他人のサイト情報をマネしてもどこかでズレがでて最終的には情報が変わってしまう
例えば、私のサイトの記事をそのままコピーしているサイトであれば、情報は何も変わりませんので訪問者が持ち帰る情報に狂いはありません。
ですが、他人のサイトをそのままコピーするとさすがに法的に裁かれるだろうと考えている彼らは、記事をコピーせずに言い回しだけ変えて自分のサイトの記事として掲載します。
たちが悪い人ですと、複数のサイトに書かれている情報をすべて足して自分の記事としてまとめているので、その時点では一番の情報量になっていることも珍しくありません。
そのようなサイトは訪問者の知りたい情報自体は得られるのですが、しょせん他人のマネごとです。
その時点でレビューした人間の、感覚やニュアンスに狂いが生じますし、よくよく読んでみると情報が多すぎて矛盾している箇所も見つかるでしょう。
その少しずれたサイトの記事を、また他の誰かが盗用して自分なりにアレンジしていくということの繰り返しになっていくので、最終的には情報が変わってしまっているサイトまで存在します。
そこで今回は、「こんな英語教材レビューサイトは偽装サイトだ」と分かる見分け方をご紹介します。
前置き長い・・・
実際に購入していない英語教材レビューサイトの見分け方
では私の研究した、パクリサイトの傾向をまとめてみます。
明らかにおかしい数の教材を購入したと言っているサイト
私は手元に31個の教材があり、記事にしているのはその中の23個ですが、レビューしていない教材は記事にする価値が無かったり、古すぎて情報として成り立たないと思っている教材のことを書いていないだけです。
この程度の数の教材ですら100万円近くかかっているわけですから、「80個の教材を購入しました」とか書かれていたらどうでしょうか?
教材のよくある平均的な価格が3万円ですので、仮に80個購入すると240万円になります。
それが嘘とは言い切れませんが、なかなか現実的な数字ではないですよね。
私は現時点で17年の英語学習歴があるので、30個以上の教材をしっかりと試すことができていますが、1教材の学習期間が3か月~1年もあるのに、それらをすべて実践できますでしょうか?
中には100個以上購入したと書いているレビューサイトもあるのですが、もう詐欺レベルだと思います。
そういうかたは1500円程度で購入できる英語の参考書を教材として数えているというのがオチでしょう。
画像が無い、画像のサイズがおかしい、変な編集をしている、公式サイトの画像を使っているサイト
もうタイトル通りですが、画像があやしいサイトはまず自分で購入していません。
他サイトから盗用しているサイト
画像や動画を見せることが「実際に購入した」という一番の証拠になるので、モラルの低い人間は他人の撮影した画像を盗んであたかも自分の画像のように使うわけです。
盗用されている画像かどうかを見分ける一つの方法として、Googlechromeというブラウザで調べたい画像を右クリクして「Googleで画像検索」を選んでみてください。
検索で全く同じ画像が複数出てきた場合は要注意です。
実際に画像をクリックするとそのサイトに行けますので、異なるサイトで同じ画像が使われていたら盗用を疑ってみてください。
そういうパクリサイトに限って右クリックをできないようにしてるんですが・・・
画像が1枚もないサイト
もう画像がないサイトは潔いという言い方もできるのですが、この場合もほぼ教材は購入していないと考えていいでしょう。
証拠を出して読者に信頼していただくという意味では、画像が一番の証拠になりますので、画像を載せない理由が見当たりません。
画像サイズがバラバラ、画像がぼやけているサイト
これは他サイトから盗用している場合に多い現象なのですが、盗んだという証拠を隠すためにフォトショップなどの画像編集ソフトで編集を行うので、トリミングと言って画像の周りを取りのぞくことにより背景を消して商品付近だけを残すような編集を行うので画像が小さくなります。
また、画像に文字が書かれている場合は文字を消すために不自然に上塗りし、その上から文字を書くという編集を行います。
そうなると、当然画像のサイズがバラバラになりますし、文字を白や黒で主つぶした上から文字を書気直すので付箋を貼った上から文字を書いた感じになっていたります。
また、盗用した画像サイズが小さいとサイトに載せたとき非常に不自然なサイズになってしまうので、画像を引き延ばして使う人もいます。
その場合は、解像度の低い画像を引き延ばして大きなサイズにするので、画像がぼやけています。
本当に商品を持っているのであれば、画像のサイズは合わせるでしょうし、ピンボケ写真であれば撮りなおしませんか?
苦しい感じで画像を寄せ集めているサイトは、そういうことです。
オークションサイトから盗用しているサイト
ブログやサイトを運営している場合、自分の画像が盗用されていることに気が付けば、ほとんどの場合警告のメールを送ったりなど何らかのアクションを起こすことになると思います。
ですが、オークションなどで商品を販売している人は、商品が売れてしまえばそれで終わりなので画像を盗用されていることに気が付きずらいという傾向にあります。
そこにつけこんで画像を盗用しているパターンをいくつも確認しています。
これも、Googlechromeというブラウザで調べたい画像を右クリクして「Googleで画像検索」を選ぶことで、盗まれているかどうか確認することが可能です。
オークションが終了してから時間がたってしまっていると出てこない場合もあるのですが、数ヶ月の間であれば確認可能です。
公式サイト、販売サイトから盗用しているサイト
公式サイトや販売サイトであれば、その会社が使用を許可してる場合に限り盗用とはなりませんが、何も断りなく画像を無断使用すれば盗んでいるのと同じです。
背景がまっしろで、明らかにプロモーション用の画像だと分かる画像を使用しているサイトも、教材を実際に購入してないと思ってしまっていいでしょう。
自分で商品を持っていれば、公式サイトの画像を使う理由はありませんからね。
公式サイトの画面をそのままキャプチャして使っているサイトも同じです。
届いたとされている商品の箱写真が全て同じ画像
購入した証拠として届いた商品の箱と、その箱を開けたところを撮影して掲載するかたがいらっしゃいます。
こういう行為をちょっとバカにして「開封の儀」なんて言ったりもするのですが、その際の運送屋から届いたとされる箱写真が、どの商品も同じ画像の使いまわしという事例を確認しています。
商品の背景が全て同じフローリングだと気が付きにくいのですが、どうみても同じ画像の使いまわしで、商品を開封したところ(開封の儀)の画像がない場合は高確率で画像を盗用しています。
自分で記事を書いたり、商品を購入して実践したりする人がこんなことをするでしょうか?
画像が盗用されているか簡易的に見分ける方法
あくまでも簡易的ですが、Google chromeというブラウザを使うとこの画像が使われているサイトを調べることができます。
Googleにその情報が残っている期間だけですが、この方法でも画像を盗用しているサイトが分かります。
1.まずは右クリックで「Googleで画像を検索(S)」を選びます。
2.次にGoogleでその画像の検索結果がでるので、その画像をクリックします。
3.次にその画像が使われているサイトの数だけ画像が出てくるので、1つずつクリックしていき、複数のサイトで使われていないかを確認します。今回は2つ出てきました。
4.この画像に感しては、2サイトとも私のサイトでしたので、他サイトに盗用されている可能性は低そうです。
5.もっと見るをクリックして自分の目で似ている画像を探し出す
画像を盗む方というのはその画像を盗んだとバレないように、画像編集ソフトで編集する傾向にあります。
Googleはその編集した画像まで確認できないので、自分の目で似ている画像がないかチェックしていきます。
この方法で全ての画像をクリックしていき、複数のサイトに使われてる場合は画像が盗用されている可能性があります。
その複数のサイトが全て同じ運営者ということもありますので、あくまでも可能性ということになりますが、その中に公式サイトやオークションサイトが含まれている場合は、かなりの確率で盗用されていると考えてしまっていいでしょう。
記事の盗用はみつけにくい
結局、商品を購入していないサイトを見分けるには画像を中心に見分けるのがいいと思いますが、一番の問題は記事の内容をそのまま盗用しているケースなんですよね。
「盗用した記事を、また別のだれかが盗用」ということが繰り返されていくと、伝言ゲームのようになってしまい最終的に気持ちや実感が全く入っていない内容になり、最悪は別の情報になってしまうこともあります。
ただ、文字を一言一句見比べるのは骨が折れますし、仮に見つけたとしてもどちらがオリジナルかなど訪問者には確認のしようがありません。
内容に関しても「その情報がオリジナルだと明らかに分かる」というようなユニークなコンテンツであればいいのですが、誰もが思いつくような感想や、教材の内容を記事にしている場合は、マネをされたとしてもオリジナルだとはいいがたい面もあります。
弁護士の先生にこのあたりを確認したところ、著作権という意味では画像の盗用よりも「サイト構成」「記事内容」の盗用の方が盗用を認めさせやすいと言っていました。
結構難しいでしょうけどね。
ちなみに一度警告をしたサイトが、まだまだこちらのコンテンツを真似しているので、訴訟に持ち込むか弁護士の先生と検討中です。
こういうのはGoogleにしっかりと取り締まっていただきたいところです。
最後に
記事をかいていてパクリサイトに腹が立ってしまって、なんとなく文句が多くなってしまいましたが、何をお伝えしたいかというと「英語教材を実際に購入していないサイトはまったく参考にならない」ということです。
だって、商品を持ってない人が記事を書いてるんですよ。
他人の記事を盗用して「おすすめのランキング」などを作っている人もいますが、何の根拠もないわけです。
英語教材は偽物の情報を流したとしても、健康被害がおきるわけでもありませんし、金額的に生活に大きなダメージを与えるわけでもありません。
だからこそ、このようなことが起きやすいのかなあと思っているのですが、Google自体も記事や画像を盗用しても検索上位にきますし、著作権に侵害で通報してもまともに対処してくれません。
民間企業なのでどこまで対処するかというのも難しいのかもしれませんが、今後はしっかりと対処して欲しいですね。
「話半分」という言葉がありますが、現在のネット情報は話半分どころか、話30%とかです。
「どれが偽物の情報で、どれが本物の情報か」をしっかりと見極められるよう、十分注意してください。