よくある英語フレーズ集にありがちな落とし穴
これさえ覚えてしまえば英語が話せるようになります
こんな感じで販売されている教材や本はたくさん出版されています。
英会話を勉強し始めのころは英文の言い出しフレーズを覚えることが非常に重要なので、これがダメだとは言いません。
私も、まずは数十個の言い出しフレーズを覚えることを勉強前の準備段階としてススメめています。
ただし、これはあくまでも勉強前の準備段階での話ですし、知っていて当たり前の表現だからです。
これさえ覚えてしまえば英語が話せるというのは、ある程度言いたいことが言い出せると言う意味なので会話ができるようになると言う訳ではありません。
よくある英語フレーズ集はフレーズの形で文法を身につけさせようとしているので、応用が効くようになれば確かに自分から発信する会話のパターンは増えます。
ですが、応用を効かせられるようになるには、話すための英文法をしっかりと覚え、話す場面によってどの言葉を使うかと言う瞬発力を身につけねばなりません。
瞬発力は会話の中でしか身につきませんし、会話の反復練習でしか身につきません。
英会話がしたいなら会話で覚えないと瞬発力が付かない
結局なにが言いたいかと言うと、会話をしたいなら会話形式の英語を覚えてどんどん自分で使わないと会話ができるようにならないと言いたいわけです。
会話は相手が言っていることを理解し、それに対して自分が話すわけですから1文ずつ載っている英語フレーズ集を覚えたところで、どこの場面でどのように使っていいかというのが瞬時に判断できないでしょう。
会話は何回もラリーが続いてこその会話です。
たまに一問一答の形式で構成されている英語教材を見かけますが、アレを丸暗記してもなかなか会話はできるようにならないと思います。
また、会話は使ってこそ覚えるものです。
だからこそ英会話教室と言うものが存在するのですが、そのような英語を話す、アウトプットをする環境を作れないのであれば、CDやDVDを相手に自分が答えるような環境を作り出さなければ英語は話せるようになりません。
英会話教材は会話形式の物を
ここで英語教材の出番です。
教材を買うと言うことは英会話教室に行かず独学の道を選んだ方が多いと思うので、英会話教材や本で全てを完結させないといけないわけです。
その場合は英語教材選びだけでなく、学習方法にもアウトプットや発音矯正を取り入れなければなりませんし、ニュアンスに関しては教材に収録されている会話の中で覚えていき、どうしても分からないところはネイティブに確認するしか無いのですが、今回は英語教材にスポットを当てると、会話形式で収録されていて、ネイティブが実際に使う会話が収録されている教材を選ぶことが重要と言うわけです。
話すための英文法を覚えたら、次はアウトプットをひたすら行うということを前のぺージで書きましたが、英文を添削してもらった後はスピーキングを行います。
その際にネイティブに添削してもらった自分の言いたい英文をネイティブの音声で録音すればスピーキング用の素材は出来上がるのですが、そんなものを製作しているほど予算をお持ちの方は少ないでしょう。
だからこそ、CDやDVD相手にそれができる会話形式で収録された英語教材が必要になってくるわけです。
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