日本語を分解し英語の語順に置き換えるだけで英文法が身につく
この本は練習帳形式になっていて、実際に書き込みながら「英語の語順を感覚的に身に着けること」と「英語を意味順で理解していくこと」が大きな目的になっているのですが、最終的に英語をいくつかの単語のかたまりで分けて意味を理解できるようになっているので、英文を組み立てるスキル(英作文スキル)以外にも、瞬間的に英文を理解するスキルも身に付きます。
とは言っても中学英語なので、基礎中の基礎になっていて、対象は現役の中学生ぐらいですかね。
もちろん、英語を勉強しなおしたい大人も十分使える練習帳になっています。
この教材をザックリいうと
- 日本語と英語の語順の関係が比較でき面白い
- 英語の語順が自然に身につく
- たった1つのルールに当てはめていくだけで英文法を覚えられる(中学英語)
- ドリル形式になっているので実際に書き込んで覚える実践型
覚えられる文法は、基本的な表現に絞られているので英語を勉強中の人は「かったるい」かもしれません。
対して、何年かぶりに本気で文法を勉強しようかなあと思っている人にとっては、無理なく勉強できていいかなあと思います。
商品名 | 中学英語完全マスター「意味順」書き込み練習帳 |
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価格 | 864円 (税込) |
ジャンル | 英文法ドリル |
著者 | 田地野彰 |
この練習帳で覚える英文法
・be動詞(現在形)
・一般動詞(現在形)
・助動詞
・進行形
・未来表現
・過去形
・現在完了形
・受け身
・不定詞
・動名詞
・関係代名詞
・比較表現
・接続詞
・その他の表現
不定詞や関係代名詞と聞くとつらくなってしまう方もいるかと思いますが、説明を読んで覚えるのはなく、あくまでも実践型の練習帳なので、言われた通りに書き込んでいけば理解できるところまでは行けるはずです。
3つのステップで1つのルールに英語を当てはめていく
この練習帳の名前が【意味順】となっているのですが、まあ要するに英語の語順のことです。
基本的なレッスンスタイルは、【だれが】【する(です)】【だれ・なに】【どこ】【いつ】という英語の語順1パターンを覚え、そこに英語を当てはめていくようにできています。
レッスンイメージ
- 主部と述部を分ける
- 述部を日本語と逆にする(英語の語順にする)
- 英語を当てはめる
本の中での3ステップはちょっと違うのですが、私たちが行うステップはこんなイメージです。
最初は、日本語と英語の語順の相関関係などの知識を少し覚えますが、文法の説明は詳しく書かれていないので、英文法の知識という意味では最低限のことしか覚えない感じになっています。
あくまでも実践で身に着けていくスタイルです。
覚えるのは【だれが】【する(です)】【だれ・なに】【どこ】【いつ】だけなので、すぐに覚えられますし、日本語をその順番に組み替えて、最後に英語を当てはめていくという作業も慣れてくると一瞬でできるようになります。
私の英語力は初心者のレベルではないので比較できないかもしれませんが、2週間もあれば回りくどい段階を踏まなくても英語を組み立てられるようになっていると思います。
基本的なレッスン方法が分かったらあとは文法ごとにレッスンしていく
準備段階としてレッスン方法を理解したら、あとは英文法に沿ってひたすら書き込んでいきます。
ただし、【だれが】【する(です)】【だれ・なに】【どこ】【いつ】という1つのパターンだけでは全ての文法(フレーズ)に当てはまらないので、そこから少し改良?と言っていいのか、工夫も必要なので1パターン覚えるだけで英語を理解できるようになるわけでは無いのですが、かなりの確率でこのパターンに当てはまるので許容範囲としておきます。
ただ、私だけなのかもしれませんが、疑問文はちょっとやりづらかったですね。
疑問文には「玉手箱」という新たなボックスが出てきたり、英語を先頭にもっていくなどの工夫も必要だったので、段階を踏んで英文を組み立てていくという意味ではちょっと違和感というか、やりにくさを感じました。
これは、私は既に各疑問文の語順を知っていたので知識が邪魔していたのかなあと結論づけていますが、中学生とかにやらせてみて意見を伺いたいところですね。
管理人のまとめ
理屈が嫌いだから実践で英文法を覚えていきたいという人向け。
中学でまともに勉強してた人や、既に英語の勉強を何年もしてる人にはちょっとかったるいかも。
オレに中学生の子供がいたらこれやらせるなぁと思いながら毎朝書き込んでました。
英語の述部が日本語の真逆になっているというのは、「おーホントだ」みたいな感じで勉強になりましたね。
文法書を読んだけどいまいち英文法が理解できなくて知識があいまいだなあみたいな人はやってみてもいいかもしれませんね。
たったの864円なので。
中学の基礎的な英文法を学ぶので、これ一冊で英文法が理解できるとは言わないけど、基礎を身に着けるためのドリルとして考えれば結構いい練習帳だと思う。