英語教材によって役割が違う
英語教材と一言で言っても、各教材によって役割が変わってきます。
一般的な英会話、リスニング、スピーキング、発音矯正、ビジネス用英会話など、習得したい、強化したいところによって選ぶべき教材は変わってきます。
英会話教材はネイティブの先生の代わり
英会話教材は、会話の表現を覚え、ネイティブの先生がいなくてもCDを相手に会話の受け答えのレッスンができることが最大の役割です。
英文が録音されているわけですから、英語を耳で聞いて発音を覚えるリスニング、自分の口で発してみてその発音が出せるようになる発音矯正など、幅広いレッスンをカバーしているので自分次第で様々なレッスンが可能です。
英会話教室に通った場合は、ネイティブの先生を相手に英会話のレッスンをするわけですが、英会話教材はCDを相手に受け答えの反復レッスンを行います。
インプット
・どの場面でどんなフレーズを使えばいいのかを覚える
・音声を聞いてネイティブの発音を覚える
アウトプット
・CDの音声を先生だと思ってCDを相手に答え瞬発力を磨く
・それを声に出して発音の矯正とスピーキングの練習をする
インプットに関しては英会話教室でも自宅でテキストなど使って覚えてこさせることがほとんどなので、教材を使って独学で覚える場合と何も代わりませんが、アウトプットに関しては相手はテキストとCD、DVDなどですので、間違えたり、発音がおかしくても先生が止めてくれるわけではありません。
質問もできませんし、細かいニュアンスを聞くこともできません。
ですので、英語初心者の場合英語教材のテキストは会話が載っているだけでなく、フレーズや用語の解説、場面ごとの説明が詳しく書かれた教材を選ぶことがポイントとなります。
ニュアンスが詳しいのは ⇒ ネイティブイングリッシュ
最近ではこのニュアンスや使い方をイメージ動画で表現している教材も出ましたね。
イメージ動画で会話が覚えられるのは ⇒ スピーキングパワー
とはいえ、自分の使い方次第でネイティブの先生がやってくれることをかなりカバーできることが分かると思います。
基本的にはどの英会話教材も文法を勉強させる訳ではないので、英文法を覚えるための参考書は買い足す必要があるでしょう。
また、発音も聞こえたまま真似をしてみるしかできませんし、リスニングも英文を聞くことしかできないので、必要に応じて発音矯正の教材や、リスニングを強化するなどを買い足すことは必要です。
リスニング教材はとにかく聞きまくれ
リスニング教材の役割はとにかくナチュラルなスピードの英文を聞きまくれるかどうかです。
中には、日本人の苦手な音にだけフォーカスをして似たような音を比較させながら聞くリスニング教材や、日本語と英語の周波数の違いにフォーカスをしているリスニング教材もありますが、基本はネイティブの綺麗な発音の、それもナチュラルなスピードの英文をどれだけ長い期間聞いたかで勝負が決まります。
ほとんどのリスニング教材では、聞くだけでなく、リピーティングやシャドーイングのような音読をさせるレッスンもさせるので一部スピーキングのレッスンにもなっています。
これは、ネイティブに通じる発音で自分がスピーキングできればリスニングの補助になることが分かっているからで、音読はリスニング、スピーキング両方のレッスンになっています。
つまり、英会話でリスニングをさせる教材であれば、英会話のレッスンも可能です。
インプット
・ナチュラルなスピードの英文を聞きまくってネイティブの発音を頭に叩き込む
・リエゾン、破裂音などの音の変化も頭にたたき込む
アウトプット
・聞こえた英語の音をなるべくそのまままねして綺麗な発音でリピートする
※音読系のレッスンは自己流の発音で音読すると間違った音が脳にインプットされて取り返しのつかないことになりかねません。必ずネイティブの音声を真似ながら音読してください。
とにかく長い時間英語を聞くことがリスニング上達の近道です。
修行だと思って聞きまくる教材を選ぶと失敗しないでしょう。
1000時間ヒアリングマラソン、スーパーエルマーなどがこのジャンルの教材になります。
発音矯正教材は母音16個、子音24個全ての舌の形や唇の形を確認できるものを
発音矯正教材に関しては、英文を聞こえたまま同じ発音でスピーキングできない場合に使います。
綺麗な発音をするためには、ネイティブと同じ唇の形、舌の形と位置を真似て、呼吸法を覚えなければなりません。
ですので、発音矯正教材の役割は母音16個、子音24個全ての舌の形や唇の形を確認できることとなります。
たまに、各母音と子音を含んだ単語の音声だけを流す教材がありますが、テキストに舌や口の形が書かれたイラストなどがなければ役に立ちません。
最低でもイラストで確認できる教材を選びましょう。
英語の呼吸法まで分かる教材であれば最高です。
イラストで確認
ある程度の形や位置を確認できます。
動画で確認
口の中までは分かりませんが唇の動きが分かります。
舌の動きはイラストでは確認できないのでネイティブの口元を撮影した動画で確認することになるのですが、口の中の動きまでは分からないので、最近では口の中の動きがCG化された教材も出てきました。
CGで確認
口の中の動き全てが把握できる
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